妊娠中にカフェインを控えようとすると、フェンネルティーやルイボスティーなどのハーブ系・ノンカフェイン飲料が候補になることがあります。
しかし、「ノンカフェインなら妊娠中でも安心」とは限りません。
特にフェンネルティーは、カフェインこそ含まないものの、妊娠中の安全性について十分なデータがなく、公的機関が積極的な使用を勧めていないハーブです。一方、ルイボスティーも妊娠中の安全な摂取上限が明確に確立されているわけではありませんが、フェンネルより日常の飲み物として選びやすいと考えられます。
妊娠中ならルイボスティーがおすすめ
結論からいうと、妊娠中に2つから選ぶならルイボスティーがおすすめです。
理由は、フェンネルについてEMA(欧州医薬品庁)が、妊娠中・授乳中の安全性が確立していないため、一般的な予防措置として使用しないよう示しているためです。
ルイボスティーは通常カフェインを含まず、日常のお茶として利用されています。ただし、妊婦を対象に「1日○杯までなら安全」と確立した十分な研究があるわけではありません。妊娠中のハーブティー全般について、研究が少ないことから飲み過ぎないよう案内しています。
比較表
| 項目 | フェンネルティー | ルイボスティー |
|---|---|---|
| カフェイン | ◎ 基本0mg | ◎ 基本0mg |
| 妊娠中の安全性 | △ 使用を避けるのが無難 | ○ 適量なら選択肢 |
| 毎日飲みやすさ | × | ○ |
| 味 | 甘くスパイシー | まろやか・香ばしい |
| 水分補給 | △ | ◎ |
| 入手しやすさ | △ | ◎ |
| コスパ | ○ | ◎ |
| 妊娠中おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
勝敗表
| 比較項目 | おすすめ |
|---|---|
| カフェイン | 引き分け |
| 妊娠中の安全性 | ルイボスティー |
| 毎日の水分補給 | ルイボスティー |
| 続けやすさ | ルイボスティー |
| 入手しやすさ | ルイボスティー |
| コスパ | ルイボスティー |
| 香りの個性 | フェンネルティー |
| 総合 | ルイボスティー |
総合結果
🏆 ルイボスティーの勝利
今回の比較では、ルイボスティーをおすすめします。
フェンネルティーが「危険だから絶対に一口も飲んではいけない」という意味ではありません。ただし、食品安全委員会がフェンネルシード調製品中のエストラゴールの健康リスクを欧州食品安全機関(EFSA)がDNAを損傷させる可能性及び発がん性があると評価した。また、エストラゴールが含まれていないものは健康リスクをもたらすとは考えられてはない。
妊娠中の安全性が確立していないとして使用を推奨していない以上、日常的に飲むために積極的に選ぶ理由は少ないと考えられます。
【広告】
ラベルレスで簡単に捨てられるルイボスティー。
妊娠中に飲むならどちらを選ぶべき?
安全性を最優先するならルイボスティー
2つから選ぶのであれば、ルイボスティーが第一候補です。
フェンネル果実を用いたハーブ製剤について、EMAは妊娠中・授乳中の安全性が確立していないことを理由に、使用を勧めていません。
毎日飲みたいならルイボスティー
フェンネルティーを妊娠中の日常的なお茶にすることはおすすめしません。
ルイボスティーについても妊娠中の摂取上限が確立しているわけではありませんが、無糖・単一原料の商品を適量取り入れ、水や麦茶と組み合わせる方法が選びやすいでしょう。
ハーブの香りを楽しみたい場合も慎重に
フェンネルは甘くスパイシーな香りが特徴です。
ただし、香りが好きだからという理由だけで、妊娠中にフェンネルティーを常飲することはおすすめできません。
フェンネルティーとルイボスティーの違い一覧
| 項目 | フェンネルティー | ルイボスティー |
|---|---|---|
| 原料 | フェンネルの果実・種子など | ルイボス |
| 植物 | セリ科 | マメ科 |
| カフェイン | 基本0mg | 基本0mg |
| 味 | 甘み・スパイシー | まろやか・香ばしい |
| 妊娠中 | 使用を避けるのが無難 | 適量なら選択肢 |
| 毎日の水分補給 | おすすめしにくい | 比較的使いやすい |
| 市販品 | 少なめ | 多い |
最大の違いは、カフェインではなく妊娠中の安全性に関する情報です。
どちらもカフェインを含まないタイプが一般的ですが、「カフェイン0mg=妊娠中に同じ安全性」ではありません。
フェンネルティーの特徴
フェンネルは、料理のスパイスやハーブとしても利用される植物です。
フェンネルティーでは主に果実・種子部分が使われます。
メリット
- カフェインを基本的に含まない
- 独特の甘い香りを楽しめる
- 食後のハーブティーとして利用されることがある
- 温かい飲み物として楽しめる
デメリット・注意点
妊娠中で最も重要なのは安全性です。
EMAの2024年のモノグラフでは、フェンネル果実について妊娠中・授乳中の安全性は確立されていないとされています。そのため、十分なデータがない以上、妊娠中の使用は推奨されていません。
また、フェンネルの精油成分にはエストラゴールなどが含まれます。EMAの評価資料でもエストラゴールの遺伝毒性について検討されており、食品として少量摂る場合と、濃縮した精油・抽出物を使用する場合は分けて考える必要があります。
そのため、特に次のようなものは自己判断で使用しない方がよいでしょう。
- フェンネル精油
- 高濃度エキス
- フェンネルサプリメント
- 濃く煮出したフェンネルティー
- 複数のハーブを配合した濃縮飲料
妊娠中に向いている人
妊娠中については、積極的におすすめできる人はいません。
フェンネルの香りが好きでどうしても飲みたい場合は、医師・助産師・薬剤師へ相談してから判断するのが安全です。
【広告】
ルイボスティーの特徴
ルイボスティーは、南アフリカ原産のルイボスを原料としたお茶です。
緑茶や紅茶とは植物が異なり、純粋なルイボスだけの商品は通常カフェインを含みません。
メリット
- 基本的にノンカフェイン
- 無糖で飲みやすい
- ホット・アイス両方で楽しめる
- ペットボトルやティーバッグ商品が多い
- 食事にも合わせやすい
- 日常の水分補給に取り入れやすい
デメリット・注意点
ルイボスティーについても、妊娠中の安全性を完全に保証する十分な臨床試験があるわけではありません。
2025年に報告された妊娠中・産後のハーブ製品利用研究では、ルイボスを利用する妊婦も確認されていますが、「実際に利用されている」ことと「妊娠中の安全性が証明されている」ことは別です。
そのため、
- 何リットルも毎日飲む
- 極端に濃く煮出す
- 複数のハーブとのブレンド品を大量に飲む
といった飲み方は避けましょう。
妊娠中に向いている人
- カフェインを控えたい
- 麦茶以外の飲み物も楽しみたい
- 無糖のお茶を探している
- ホット・アイス両方を飲みたい
- 毎日の水分補給の選択肢を増やしたい
【広告】
ティーパックでコスパよく飲めるルイボスティー
妊娠中の安全性を比較
| 安全性の項目 | フェンネルティー | ルイボスティー |
|---|---|---|
| 妊娠中の安全性データ | 不十分 | 不十分だが利用例あり |
| 公的機関の注意 | EMAが妊娠中の使用を非推奨 | 明確な上限基準なし |
| 日常的な飲用 | × | ○ |
| 大量摂取 | × | 避ける |
| 総合評価 | △ | ○ |
この比較で最も重要なのは、フェンネルについてEMAが明確に慎重な立場を示していることです。
そのため、
「どちらもノンカフェインだから同じ」
とは考えないようにしましょう。
NHSも妊娠中のハーブティーについて、影響を調べた研究が少ないため、飲み過ぎないよう案内しています。
カフェインを比較
| 飲み物 | カフェイン |
|---|---|
| フェンネルティー | 基本0mg |
| ルイボスティー | 基本0mg |
| 麦茶 | 0mg |
| コーヒー | 含む |
| 緑茶 | 含む |
| 紅茶 | 含む |
カフェインだけなら、フェンネルティーとルイボスティーに大きな差はありません。
ただし、市販のブレンド商品には注意しましょう。
たとえば、
- フェンネル+紅茶
- ルイボス+紅茶
- ルイボス+緑茶
- ハーブ+マテ茶
などの場合、カフェインを含む可能性があります。
「フェンネルティー」「ルイボスティー」という商品名だけではなく、原材料表示を確認してください。
妊娠中のカフェイン摂取については、NHSでは1日200mgを超えないよう案内しています。
毎日飲めるか
フェンネルティー
妊娠中の毎日の飲用はおすすめしません。
EMAは、妊娠中・授乳中の安全性が確立されていないため、フェンネル果実を用いたハーブ製剤の使用を推奨していません。
「1日1杯なら絶対安全」という公的な基準もありません。
妊娠中は、毎日の飲み物として別の選択肢を選ぶ方が無難です。
ルイボスティー
無糖・単一原料の商品なら、日常の飲み物として比較的取り入れやすいでしょう。
ただし、妊娠中の「1日○杯まで」という明確な安全上限はありません。
NHSはハーブティー全般について研究が少ないことから、1日4杯を超えないようにする安全側の考え方を示しています。
毎日の水分補給は、
- 水
- 麦茶
- ルイボスティー
などを組み合わせるのがおすすめです。
コスパを比較
| 項目 | フェンネルティー | ルイボスティー |
|---|---|---|
| ティーバッグ | ○ | ◎ |
| スーパーでの購入 | △ | ◎ |
| 大容量商品 | △ | ◎ |
| ペットボトル | 少ない | 多い |
| 毎日の続けやすさ | × | ◎ |
コスパと購入しやすさでは、ルイボスティーが優勢です。
スーパー、ドラッグストア、ネット通販などで多数の商品が販売されているため、価格や容量を比較しやすいメリットがあります。
目的別おすすめ
安全性を重視するなら
➡ ルイボスティー
2つから選ぶなら、フェンネルよりルイボスティーが向いています。
カフェインを避けたいなら
➡ どちらも基本0mg
ただし、安全性まで考えるとルイボスティーがおすすめです。
毎日の水分補給なら
➡ ルイボスティー
さらにシンプルさを重視するなら、水や麦茶もおすすめです。
香りの強いハーブティーが好きなら
➡ フェンネルティーに特徴がありますが、妊娠中は積極的にはおすすめしません。
妊娠後に楽しむ選択肢として考えましょう。
コスパ重視なら
➡ ルイボスティー
大容量ティーバッグが多く、毎日の飲み物として続けやすいでしょう。
妊娠中の安心感を最優先するなら
➡ 水・麦茶を基本に、ルイボスティーを選択肢として追加
という使い方がおすすめです。
よくある質問
妊娠初期にフェンネルティーは飲めますか?
積極的にはおすすめしません。
EMAは妊娠中のフェンネル果実製剤について、安全性が確立していないことから使用を推奨していません。妊娠初期だから特に安全という根拠もありません。
妊娠後期ならフェンネルティーを飲めますか?
妊娠後期であっても、妊娠中であることに変わりはありません。
安全性が確立していないため、自己判断で常飲することは避けるのが無難です。
フェンネルティーを1杯飲んでしまいました
1杯飲んだからといって、直ちに問題が起きると決まっているわけではありません。
今後の常飲を避け、不安がある場合は、飲んだ商品名・原材料・量を医師や助産師へ伝えて相談してください。
ルイボスティーなら毎日飲めますか?
無糖・単一原料の商品なら、日常的な飲み物の選択肢になります。
ただし、妊娠中の明確な安全上限が設定されているわけではありません。大量摂取せず、水や麦茶なども組み合わせましょう。
どちらもノンカフェインですか?
純粋なフェンネルティーとルイボスティーは、基本的にカフェインを含みません。
ただし、紅茶や緑茶とのブレンド商品にはカフェインが含まれる可能性があります。
フェンネルは食事に入っていてもダメですか?
料理で香辛料として少量使用する場合と、ハーブティーや抽出物として継続的に摂取する場合は、摂取量が異なります。
EMAのモノグラフはフェンネル果実を用いたハーブ医薬品についての評価です。通常の料理で少量摂ったことで過度に不安になる必要はありませんが、濃縮品や常飲については慎重に考えましょう。
フェンネルサプリメントならどうですか?
妊娠中の自己判断での使用は避けましょう。
サプリメントや精油は、お茶より成分が濃縮される可能性があります。
毎日飲むなら麦茶とルイボスティーどちらがおすすめ?
原材料のシンプルさや日常の水分補給を優先するなら、麦茶は非常に選びやすい飲み物です。
味の変化をつけたいときに、ルイボスティーを組み合わせる方法がおすすめです。
まとめ|妊娠中はルイボスティーを選ぶ方が無難
フェンネルティーとルイボスティーの比較結果は次のとおりです。
| 比較項目 | おすすめ |
|---|---|
| 安全性 | ルイボスティー |
| カフェイン | 引き分け |
| 毎日飲みやすさ | ルイボスティー |
| 水分補給 | ルイボスティー |
| コスパ | ルイボスティー |
| 総合 | ルイボスティー |
妊娠中にどちらかを選ぶなら、ルイボスティーがおすすめです。
フェンネルティーはノンカフェインですが、EMAは妊娠中の安全性が確立していないとして使用を推奨していません。
一方、ルイボスティーにも妊娠中の明確な安全上限があるわけではありません。
そのため、
水・麦茶を基本 → 味の変化としてルイボスティー
という飲み方が取り入れやすいでしょう。
関連記事
比較記事
- ペパーミントティーとルイボスティーは妊娠中にどちらがおすすめ?
- ミントティーとルイボスティーは妊娠中にどちらがおすすめ?
- ラベンダーティーとルイボスティーは妊娠中にどちらがおすすめ?
- 麦茶とルイボスティーは妊娠中にどちらがおすすめ?
一覧ページ
- 妊娠中に飲める飲み物完全一覧
- 妊娠中に注意したいハーブティー一覧
- 妊娠中のノンカフェイン飲料一覧
- 妊娠中に避けたい飲み物一覧
ランキングページ
- 妊娠中におすすめの飲み物ランキング
- 妊婦向けノンカフェイン飲料ランキング
- 妊娠中におすすめのハーブティーランキング
- 妊娠中におすすめの温かい飲み物ランキング
この記事の情報について
この記事では、欧州医薬品庁(EMA)、英国NHS、医学論文データベースPubMedに掲載された妊娠中のハーブ製品利用研究などを参考にしています。
EMAの2024年版フェンネル果実モノグラフでは、妊娠中・授乳中の安全性は確立されていないとされています。そのため、十分なデータがない状況では、妊娠中の使用を推奨していません。
また、NHSはハーブティー全般について妊娠中の研究が十分ではないことから、飲み過ぎないよう注意を促しています。
ルイボスティーについても妊婦を対象とした安全な摂取上限が確立されているわけではないため、本記事では「絶対安全」「何杯でも飲める」といった表現は使用していません。2025年の研究では妊娠中にルイボスを利用していた人が確認されていますが、利用実態と安全性の証明は別に考える必要があります。
妊娠中の体調、持病、服用薬、妊娠経過には個人差があります。不安がある場合や医師から食事・飲み物について指導を受けている場合は、医師・助産師・薬剤師・管理栄養士へ相談してください。
主な参考情報
- 欧州医薬品庁(EMA)「Foeniculi dulcis fructus – European Union herbal monograph」
- EMA「Foeniculi dulcis fructus – herbal medicinal product」
- 英国NHS「Foods to avoid in pregnancy」
- PubMed掲載「Herbal products use during pregnancy and postpartum」


コメント